つくば心療内科クリニック本院

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第7回日本うつ病リワーク協会年次大会に参加して

2024/04/22 更新

会期:2024年4月13日(土)・14日(日)
会場:ウインクあいち
大会テーマ:企業から求められるリワークの在り方

第7回日本うつ病リワーク協会年次大会に参加しました。テーマ「企業から求められるリワークの在り方」にある通り、シンポジウムや講演、一般発表も実践的な内容に富んでおり非常に参考になりました。
下記に参加プログラムに沿って報告いたします。


《リワークを活用する際の問題点》
中小企業で産業医活動をされている先生方が、リワークの有益性やどのようなタイミングでリワークを案内しているのかを事例をもとに紹介されていました。有益性のところでは、客観的視点でFBが得られることで利用者の自己理解が進み、復職時の配慮事項にも活かされる点を挙げていました。また問題点や産業医としてリワークに求めることでは、地域性や業種等もあるため、実施されているプログラムがどこに重きを置いているのか、具体的なプログラム内容を把握できるとさらに案内しやすくなると話されており、すでにHPへの掲載は行っていますがさらに分かりやすい情報提示の必要性を感じました。リワークにつながりにくい点としては中小企業では経験(事例の差)やリソース不足(人員的な余裕のなさ)が挙げられており、企業側とリワークでの理解と連携を強調されていました。実際に、リワーク利用者を経て別の休職者を企業側から紹介されるケースも増えているため、今後も丁寧な説明と対応を意識して取り組もうと感じました。
 
《リワークと認知行動療法》
実践内容とともにCBGTのエビデンスを高める取り組みとして未発表の研究データの紹介もあり、非常に有益な講演でした。自分の実践のふり返りにもなりましたし、2年ほどリワークでのCBTを担当する中で卒業発表時にCBTでの気づきと対策を挙げている利用者も多く有益性を形にできないかとも考えていたため、データ収集のヒントやまとめ方としても参考になりました。

《一般演題》
実践報告が多く、他院での取り組みを具体的に知ることができたこと、また発表形式も知れたので、今後の当院での取り組みをまとめる際にも参考になりました。

《就業における睡眠と体内リズム》
メンタルヘルスに重要な睡眠についての知見を知り、心理教育でも早速取り入れられると思いました。事例報告では、睡眠の重要性に気づけず生活リズムが乱れがちな利用者に対して「良いルーティンが作れれば守れる人たち」と表現されていたのが印象に残り、いかに分かりやすくメリットを伝えられるかの大切さを再確認しました。

《医療リワークとは何か?》
リワークが浸透する中で福祉リワークの登場により医療リワークの信頼と実績が脅かされる危機にあることを具体例をあげて紹介されていました。利用者からすれば運営主体の違いは分かりにくく、誇大広告がうてないことでも医療リワークの強みが社会に伝わりにくくなってしまいます。誤解と信頼を失いかねない状況が続いてきたということでしたが、今年度の改定により少し改善の方向に向かっていると知り安心しました。ただ運営主体が増えているという点はまだ変わらないため、より質の高いプログラムを提供し、信頼と実績を積み上げることを今後も意識していきたいです。

《パーソナル・リカバリーを目指す医療リワーク》
「臨床的リカバリー」「社会的リカバリー」と並び、より主観的な概念としての「パーソナル・リカバリー」の重要性が述べられ、その支援において医療リワークが適している点を分かりやすく解説されていました。当院でも、職場復帰を果たすことはもちろんなのですが、復帰してからの人生にも目を向けて利用者さんにはふり返りを行っていただいております。集団プログラムの強みを活かすことと同時に、適宜個別性にも注目して支援を行うこと、今後の臨床でもより意識してプログラムや面談を実施していきたいと思います。
 

以上、参加プログラムに関してまとめています。具体的な事例に基づいた講演、発表ばかりで非常に有意義な機会となりました。今後のプログラム実施や面談に取り入れ活用していきたいと思います。

 
つくば心療内科クリニック デイセラピー部 臨床心理士 前村沙都子

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